平成28年7月9日 『澤田兼男先生を偲ぶ会』開催

平成28年7月9日

『澤田兼男先生を偲ぶ会』開催
~男ノ一念、岩ヲモ通ス~

大阪府警に奉職され、同剣道師範を歴任。多くの後継者を育てられました。

平成27年7月23日、行年94歳にして惜しくもその生涯に幕を閉じらました。
昭和38年から永きにわたり、明星剣道部をご指導下さいました。
当時、『素晴らしい面技をもつ指導者がいる。』との評判が、選任理由の一つだったそうです。

胡子先生、久木山先生、田中先生の世代を超え、明星剣道部とともにある先生の軌跡。愛情にあふれ、時に優しく、時に厳しく、善しと決めたことを決して曲げない性分であられた先生。

午後2時から、明星学園剣道場に於いて、澤田先生の指導を思い出しながら、
14名の先輩が現役学生と汗を流しました。
遠方より遥々帰阪下さった大先輩、明星の後輩たちの稽古を懐かしみ、
見学された先輩方。

午後6時から、花やに於いて、先生方、後援会の方、多くの先輩たちが集い、
山本重樹先輩と橋本徹也OB会長により、事前にお墓参りが叶った様子も伺え、
昨日のことのように鮮やかに思い出を語る先輩方。
感動と敬意と感謝で溢れた偲ぶ会となりました。

ここに謹んでご報告致しますとともに、
澤田兼男先生の安らかなご永眠を一同心よりお祈り申し上げます。

合掌

語りつくせぬ思い出や、誰も知らなかったエピソード。
紙面の都合上、一部を抜粋し思い出を刻みます。
●あの面を観ていて欲しかった
『静岡県代表で試合に出場したとき。大勝負で取った先生譲りの面。
澤田先生は他のコートで審判をされていた。
観ていて欲しかったと今でも惜しんでいる。』
●卒業しても教え子として
『卒業後、大学での稽古では足りぬ。
上達を見込めぬと判断された私を、澤田先生はわざわざ天満警察の道場まで連れて、
ご指導を続けて下さった。』
●大人になってわかった・・・
『引退時に一人づつ訓示を頂いた。
≪お前は声がいい≫と言われた。俺は声だけかいな!と当時は僻んだ。
が今思えば、社会に出て発言せねばならぬ時、
相手に伝える手段に声がどれほど大切かを痛感。
人生に響く訓示を頂いたと感謝。』

『大学に進学し、自分の思う以上に、監督の寵愛を受け、選手にも起用された。
澤田先生が大学に一方ならぬ高配をして下さっていたのを知ったのは、
自分が中年となった頃だった。』

 

●基本を大切に
『澤田先生といえば基本稽古。そのおかげで今の自分がある。
先生は今も心の中にいらっしゃる。』
●とにかく先生は・・・
『自分で決めたこと。善かれと判断したこと。絶対に曲げない。頑固。』

『時間を守って下さらない。然るべきことをこなして現場に向かっているので、
先生の中では善だったのでは。ストイックにご自分のペースであられた。』

『男の一念、岩をも通す と教わった』
●他人の悪口を言わない
『他人を褒めても、貶したり、侮辱したりしない。誰もが口を揃えた』

●後にも先にも
『試合に負け、久木山先生より愛あるご指導を受けたあと、澤田先生のもとへ。
己の不甲斐なさに苛つき、若気の至で舌打ちを。
その瞬間あの温厚な先生よりビンタを頂いた。』

出席者

【師範】

鳥越直樹先生/久木山利信先生/田中良樹先生

【後援会】

山本様/野添様/梅木様/山下様/土居様/田上様

【OB会】

橋本幸太郎(S40年卒)/浜野登志美先輩(S41年卒)/田中豊司先輩(S42年卒)/
笹部正美先輩(S42年卒)/奥野 潤先輩(S43年卒)/山本重樹先輩(S45年卒)/
五島日出夫先輩(S48年卒)/土’田先輩(S49年卒)/木下修一先輩(S49年卒)/
中村一郎先輩(S50年卒)/谷 好明先輩(S50年卒)/浅田先輩(S52年卒)/
橋本徹也OB会長(S54年卒)/根来 宏先輩(S54年卒)/深田光彦先輩(S56年卒)/
岩田陽仁先輩(S58年卒)/加瀬康浩先輩(S58年卒)/花谷健一郎先輩(S58年卒)/
登尾健哉先輩(S61年卒)/永田祐一先輩(S62年卒)/菊川隆樹先輩(S63年卒)/
若林 圭先輩(H元年卒)/酒井茂行先輩(H元年卒)/久保田暢人先輩(H6年卒)/
桑原真一先輩(H7年卒)/藤井智啓先輩(H8年卒)/石鍵最啓先輩(H9年卒)/
江端祐介先輩(H12年卒)/園田信勝先輩(H13年卒)/芋生量祐先輩(H13年卒)/
關 悠佑先輩(H26年卒)

明るい星となって、いつまでも私たちを見守っていてください。
先生、天国での剣道を楽しまれていますか…..。

※ 写真は沢山撮って頂きましたので
後日、写真集として 掲載させていただきます。

 

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